冬になると、子どもが朝なかなか布団から出られない…。
共働き家庭や忙しい朝では、とくに大きな悩みですよね。
この記事では、「寒さが原因で起きにくい子」に向けて、
今日からできる簡単な工夫と、お家での声かけ・環境づくりのコツをまとめました。
なぜ冬は子どもが起きにくいの?

寒さで体が動きにくい
朝は体温が一番低くなる時間帯。
寒い部屋では、体が温まるまでに時間がかかり、起きる気力が出にくくなります。
日照時間が短くなることで体内時計がずれる
冬は太陽が昇るのが遅く、外が暗いままだと、脳が「まだ夜」と判断してしまい、
起きるスイッチが入りにくいことがあります。
布団の中が心地よすぎる
暖かい布団と寒い部屋の温度差が大きいほど、
「まだ出たくない…」が強くなるのは自然なこと。
寒くて起きられない子への具体的対策

1. 起きる30分前に暖房タイマーをつける
部屋が暖かいだけで、起きるハードルは大きく下がります。
おすすめ温度は20〜22℃。
「起きた瞬間の寒さ」をなくせば、子どもは動けるようになります。
2. ベッドの近くに“足元ヒーター”や“厚手ラグ”
布団から出たときの床の冷たさが一番ショック。
足元を温めるだけで起き上がりやすくなります。
3. 布団の中でできる“ゆるストレッチ”を教える
布団の中で体を動かすと体温が上がり、意識が覚醒しやすくなります。
- 両手を頭の上に伸ばす
- 足首をぐるぐる回す
- ぎゅーっと全身で伸びをする
4. 光で起こす「起床ライト」を使うのも効果的
朝に明るい光が入ると体内時計がリセットされ、自然と目が覚めやすくなります。
カーテンを少し開けておくか、
徐々に明るくなるライトを使うのも◎
5. 朝一番に“好きなこと”をセットする
「楽しみ」を起きるスイッチにする作戦。
- お気に入りの朝食
- 5分だけ朝アニメOK
- カレンダーのシール貼り
- かわいいココアを作る
ご褒美ではなく、朝の習慣として前向きに起こすのがポイント。
6. 夜の入眠を整える=朝の目覚めがよくなる
冬は眠りが深くなりにくく、結果として起きられなくなることも。
- 寝る1時間前に部屋を暖めておく
- 寝る前のタブレット・ゲームは短めに
- 就寝時間を一定にする
お家での声かけの工夫

やさしく“事前に”起こす
いきなり「起きて!」は逆効果。
おすすめの声かけ
「あと5分で電気つけるね〜」
「温かい部屋にしてあるよ」
起きたらすぐ褒める
「起きられたね!」「がんばったね!」
の声かけで、朝の自信がアップします。
叱らない・急かさない
冬の朝は大人でもつらいもの。
子どもも同じなので、責めない関わりが大切です。

わかっていてもイライラしてしまう気持ちわかります…
生活リズムが大きく崩れているときは?

就寝時間を15分ずつ早めていく
一気に1時間早めるのは無理があるので、
少しずつの調整で成功しやすくなります。
休日の起床時間を“平日+1時間以内”に
休日に寝すぎると、体内時計がずれてしまい、
平日の朝がさらに辛くなります。
冬の朝は工夫次第でラクになる

寒くて朝に起きられないのは、子ども特有の問題ではなく、
誰にでも起きやすい“季節の現象”です。
・部屋を暖める
・布団の中で体を温める
・光で体内時計をリセット
・朝の「楽しみスイッチ」を作る
この4つを意識するだけで、朝時間がぐっとラクになります。
家族の負担を減らしつつ、冬でも気持ちよく一日を始められる環境づくりをしていきましょう。


