こんにちは、元小学校教員・現役学童保育指導員のススメちゃんです。
入学前にひらがなってみんな書けるものですか?
3月に行われる学童の説明会で、新1年生のママによく聞かれる質問です。ネットで検索してみると、あれもできた方が良い、これもできた方が良い…調べるとキリがありません。
そこで今回は、たくさんの新1年生を見てきた立場から、実際にこれだけは身につけておいた方が良いと感じたリアルな習慣を5つ紹介します。
自分の名前だけは“ひらがな”で書けるように
ほとんどの子が入学前にひらがなを習得している
これまでの経験上、すでに8割の子がひらがなの読み書きができる状態で小学校に入学してきます。
入学説明会では、「ひらがなは小学校に入ってから学習し始めます」と伝えられますが、いざ国語の授業でひらがなを習い始める頃には、ほとんどの子がすでに書ける状態のため、サクサクと授業も進みます。
自分の名前が書けると嬉しい
1年生の段階では、学力的な遅れをとることよりも、勉強自体が嫌いになってしまうことが大問題。学校生活のスタートがスムーズに切れるかどうかは、今後の勉強への取り組む姿勢にも大きく影響してきます。
まずは最も親しみのある自分の名前をひらがなで書けるようにおうちで練習して、学ぶ楽しさ、できた喜びを親子で一緒に感じてください。
トイレは和式でもできるように
ほとんどのトイレは洋式
小学校でも整備が進み、洋式のトイレがほとんどですが、場所によってはいまだに和式のトイレが多い学校もあります。
おうちではもちろん、商業施設でも和式トイレを見かけなくなっているので、和式ではトイレができない子も多いのではないでしょうか。
学校でのトイレの失敗は大きな傷に
さすがに「学校中1つも洋式トイレがない…」なんて学校はありませんが、トイレの失敗はプライドが大きく傷ついてしまう子が多いので、念には念を入れておきましょう。
学校見学や、就学前検診の際、ドアの閉め方・鍵の掛け方も一緒にチェックしてあげると良いですね。
授業でもトイレの使い方の説明はありますが、入学初日に…なんてことがあるので、あらかじめ知っておく方がベター。
ひとりで着脱ができるように
チャックやフード付きは要注意
体操着や水着・給食エプロンに着替えることはもちろん、健康診断でも衣服の着脱を自分でしなければなりません。
はじめのうちは複雑な構造の服は着せない方が良いでしょう。(チャックの上げ下げができず困っている子や、フード付きの服の上から給食エプロンが着られずに困っている子には毎年出くわします。)
入学前までに、学校に来ていく服は自分で着脱ができるようにフォローしてあげましょう。
一昔前までは、「蝶々結びができるように」と言われていましたが、今は実生活で小学生が蝶々結びをする機会はほとんどありません。
通学路は事前に必ず確認を
1年生の事故は6年生の3.7倍
何より怖いのが登下校中の事故やトラブル。
悲しいことに、小学生の歩行中の交通事故(平成29年〜令和3年)をみると、小学校1年生の死者・重症者数は6年生の約3.7倍、死者に絞ると1年生は6年生の7.0倍に上ります。(政府広報オンライン)
これまで送り迎えが当たり前だった保育園時代。お友達との登下校はそれだけで1年生にとっては大冒険です。あらかじめ一緒に通学路の危険な箇所をチェックしておきましょう。
大人が常駐している場所は安全
いざという時に、助けてもらえる場所の確認も忘れずに。
交番や「子ども110番の家」はもちろんですが、コンビニやスーパーなど大人が必ずいる場所も伝えておきましょう。登下校中に借りられるトイレも知っておくと、安心ですね。
防犯ブザーの使い方も一緒に確認を
わからないことがあったときに聞けるかどうか
困っていることを伝える
先生たちも1年生へのフォロー体制は万全に準備しています。
これまでに紹介してきた「ひらがな」「トイレ」「着替え」「通学路」も結局のところ、困ったときは助けてもらえます。ただし、困っていることが伝わらなければ助けてもらえません。
とにかく大人に困っていることを伝える術を教えてあげましょう。
もちろん適切な言葉で伝えられることが1番ですが、言葉で気持ちを表現すること苦手な子もいますよね。その場合は、あらかじめ担任の先生に伝えておきましょう。
まとめ
『これだけは小学校入学までに身につけておきたいリアルな習慣5選』を紹介しましたが、絶対にできなければならないものではありません。
我が子ができないことに焦って、イライラしては本末転倒。結局のところ、小学校に行くのが楽しみになるような言葉かけが1番大切なのかもしれませんね。
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